立川マンドリンクラブ会報 第76号2022.07.23発行
こんなピンチがあったのです
2nd Mandolin 伊東幸子
 鹿野さんからごくごく普通の顔で「トレモロにのせる原稿を書いて下さい」と言われ、私も反抗もせず承諾しましたが、これといって書く事もなく、困っています。
 我が家にとって最大のピンチだったあの事をちょっと書きます。二年ほど前のある晴れた秋の日に、あの事故は起きました。
 主人が隣の家のおいしそうな柿を“取って”と頼まれ、脚立に乗って取っていて「もう一杯取れたからいいよ」と言うのに、欲張ってあと一個と無理をして取ろうとしたその時、2mほどの脚立から くずれるように落ちました。
 私は見ましたが、堅いコンクリートの上で頭がバウンドしました。5分位意識がありませんでした。近所の人たちの勧めもあり、救急車で病院に運ばれました。検査など、いろいろあって、私は夕方暗くなって 一人病院から40~50分かかって歩いて帰ってきました。
 その夜は、やはり心配で良く眠れませんでした。頭を打ったので認知症にならないか、腰を打ったので歩けなくなるのでは等々・・・
 結局2か月ほどの入院で、暮れも押し迫った頃に退院してきました。その時の嬉しそうな顔は今でも忘れません。
 話をマンドリンに戻すと、私はこのクラブに入っていて本当に良かったと思っています。定期演奏会で演奏という大きな目標があるからです。その目標があるから頑張って練習するのだと思います。
 定演当日のあの緊張感 それに演奏が終わった後の充実感 それとも悔いかな?それら全てをひっくるめて幸せな事と思っています。
 これからもどうぞヨロシク!