立川マンドリンクラブ会報 第75号2022.04.24発行
チェロ買いました
MandCello 多田 寛
 チェロパートにお世話になって丸3年が経ちました。楽器はというと、最初の2年間はクラブ所有をお借りしていました。しかし、いつまでも甘えているわけにはゆきません。
 「自分の楽器を持とう!」と一念発起…したのですが、
 「そんなに急いで結論を出さなくてもいいじゃない?」という正直な胸の内を代弁する声も聞こえてきます。
 そういえば、学生時代のクラブメンバーがチェロを持っていることを思い出し、即連絡を取り、フラット型のチェロを譲り受けました。そのチェロ、50年近く誰もかまってあげなかったものですから、いじけて(?)音はビビり、音程もクズれているといった有様です。でも、弾いているうちに昔を思い出して復活してくれるのではないかと希望を持ったのですが、弾き手にも大きな原因があって甦ってくれません。古田さんにもやんわりとダメ出しをもらい、決心がつきました。
早速、メンバーが推薦した「絃楽器のイグチ」に行き、店主が持ってきた2台の音色を聴き比べ試奏して購入したのが、野口實氏2021年製のラウンド型のチェロです。このチェロ、音量が大きいです、それもかなりです。なにせ譲り受けた楽器がボソボソッという感じでしたから、その違いにびっくりです。イグチの店主が、「このチェロ、弾きこむと深みのあるいい音色になりますよ。是非、大きな音で弾いてください。」とのこと。
 道具も使い手の向き合い方次第で良くもなり悪くもなり、ですね。「宝の持ち腐れ」にならないよう、チェロらしく、急がず慌てず重厚に演奏してゆきたいと思っています。