立川マンドリンクラブ会報 第75号2022.04.24発行
第39回定演、舞台の袖にて
Mandola 荒木智恵子
 この度、町野さんに「部員でありながら演奏しないで聴いた感想を…」とお題を頂き、筆を取らせていただきました。
 思えば、立川MCに入部される方の動機として、定演を観に来られ「自分も一緒に演奏したい」という方も多いかと思います。
 つまり、お客さんとしてステージを楽しまれた後、部員になっておられるということです。
 私の入部動機を振り返りますと、短大で経験したマンドリン合奏をまた演りたい!との思いで、2006年多摩地区のマンドリンクラブを検索。するととっても感じのいいHPを見つけることができました。
 立川MCです!人数、曲目、どれも私にフィットし、見学時も皆さんとても親切で入部させて頂きました。
 初めての舞台は、第25回定演『マンドリンによる音楽地球紀行「イタリア」』です。
 大曲揃いで、私はほぼエアーマンドラなのに周りから聴こえる音で、まるで自分が弾けているような錯覚?幻聴?にひたっていたように思います。
 そして、何故入部前に客席で演奏を堪能する機会を持たなかったのだろう、部員だと一生聴けない!となんともいえない複雑な思いにかられたことを覚えています。
 あれから15年、こんなことってあるのですね。
 休部中の私に、鹿野さんが声をかけて下さり、第39回定演「Passion(情熱)」の司会をさせて頂くことになったのです。なんと舞台袖で生の大演奏を聴かせて頂く機会を得たのでした。とはいえ、当日は田口玲子さんの素晴らしい原稿に恥じぬよう何度も文章を確認していたので緊張感に包まれながら耳をダンボにしていた感じです。
 「運命」の紹介をさせて頂いた後、だいぶリラックスした状態で聴かせて頂き、演奏の素晴らしさに感激しつつ、自分も形は違えどクラブの一員であることを感じ心より嬉しく思いました。ありがとうございました。
 今年も休部しておりますが、定演では舞台を支える裏方として何かお役に立ちたいと思っています。
 またお会い出来ることを楽しみにしています。