コロナのおかげでハーモニカを楽しめた
Mandola 町野俊明
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コロナ対策として、今年の演奏会が中止となり、何時も演奏会の曲は切羽詰ってから真剣に練習するのに、馬の前にぶら下げた人参が遠くになったいま、全く意欲を失いました。
それで、平山英三郎編「マンドリン名曲集 1,2,3」(1957発行と、曲を入れ替えた1975発行の2組を持っています。現在は2冊になっています)等のマンドリン独奏曲を弾いて遊びました。 続けて、好きなクラシックの小曲が沢山入っていて、兼ねてから暇が有ったら弾きたいと思っていて 内田輝編「バイオリン名曲31選」(1985初版、今2019第58刷を売っている超ロングセラーの本。名手の編者が参考にと親切に指遣いを書いてあるので、マンドラでも“なるほど!”と参考になります。31曲目はツゴイネルワイゼンです。バイオリン奏者は良くこの本から演奏してくれます。)を始めとするバイオリン独奏曲を楽しみました。 しかし、遊びは遊びで真剣に練習するわけでなく、一通り弾くと飽きてしまいました。そこで、朝ドラ「エール」にも刺激されて、昔々のハーモニカを吹いてみました。 子供の時には、整形したセルロイド板2枚を貼り合わせた、笛がハーモニカのように沢山並んだ物を吹きこなしていました。それで多分父親が持っていたハーモニカC,A,Eの3本をくれました。箱を見ると既に相当古かったので、今想像すると、95年前の1926に母と職場結婚しているので、その前に買ったものに違いない。とすると、百年位前に買った筈です。これが「アイーダの大行進曲」の前半で聞いて頂いた A調ハーモニカ です。ハーモニカの発明から今年で194年になるそうで、買った時点で充分に完成していたと思います。 タンゴの味を出す バンドネオンの歯切れ良さは、ハーモニカの呼吸と舌で表現できます。1小節で pからff に持って行くようなハーモニカ界の大御所 南部信喜氏の編曲が気に入って、皆さんにこの「ラ クンパルシータ」を披露する気になりました。 使ったのは、1951年に高1でハーモニカ クラブに入った70年前に買ったCとC#です。Cはアイーダ後半でも使いました。 ハーモニカ クラブはなんの連絡もなくなって消滅したようです。ですから、CとC#を一緒に持って切り替える練習は面白がってしましたが、他の技術は何も身につけないで終わりました。ですから今練習すると、成果がすぐに出て楽しくてたまらないのです。楽譜を見て難しい吹き方や知らない記号が有ると「標準ハーモニカ教本」を開いて、教本に従って練習をしました。そんなことで技術習得の快感を味わいました。 コロナのおかげ としては、健康と精神的閉塞感を避けるために11月は速歩で26万6千歩を歩きました。自転車に乗った際に、いつもよりきつい変速段でも楽に走れるようになっていて、脚力が増した事を実感しました。 |