立川マンドリンクラブ会報 第712020.01.11発行
皆様は本当に仲がよいですね
Contrabass 吉岡 佑麻
 今回、親戚であります渡部玲子さんのご紹介により、立川マンドリンクラブ様の第38回定期演奏会にご一緒させていただきまして、誠にありがとうございます。
私は日頃から「マンドリンオーケストラ」に関わる機会がそれなりにございます。
ですが、やはり一番演奏する機会の多い編成は「オーケストラ(管弦楽)」であり、コントラバスと同じ擦弦楽器群と共にコントラバスのために書かれた音符を演奏する事の方が、圧倒的に多いのです。その為、撥弦楽器であるマンドリン属の皆様との共演は、未だに学習、反省の繰り返しであると感じております。
 例えばですが、撥弦楽器の方が発音が早い、コントラバス一本の役割や影響力が大きい、フレット楽器との音程の合わせ方、などなど…。他にも沢山、気をつけなければいけない事が多く、大変だなと感じる反面、それをクリアしていく事が楽しみにもなっております。また、マンドリン属よりもコントラバスの方が得意である場面に於いては、それを最大限発揮して手助けできるよう、心掛けております。
今回の演奏会に関して、初めて立川マンドリンクラブ様と練習から本番まで共に過ごした中で、いろいろと印象に残る出来事がございましたが、その中でも特に強く残っている事をお話したいと思います。
まず、皆様が本当に「仲が良い」と感じました。お昼や合奏途中の休憩時間に皆様同士でご飯を食べに行ったり、お菓子を配っていたり、和気あいあいとした場面を目にする機会が多かったためです。
そして、音楽に向かう姿勢です。
皆様がとても協力的で積極的で情熱的で…音楽作りや演奏会の成功に向けて真面目に取り組む姿に心を打たれました。
また、練習では皆様が音楽について語る時は嬉しそうに、演奏をしている時は心から楽しそうに、常に前向きな姿勢に、私も釣られて楽しく演奏ができました。
それから、私にとっては慣れ親しんだ演目であります、L.v.Beethovenの『田園』。
こちらは特に「マンドリンオーケストラって、こんな事までできるのだな」という驚きと「同じ曲でもマンドリンオーケストラだとこんな響きがするんだな」という新鮮さと感動がありました。 最後に、初めての練習参加から打ち上げまで、本当に楽しく過ごさせていただき、ありがとうございました。
 代表の鹿野さんをはじめ、指揮者の初山さん、河邉さん、そしてきっかけをくださいました渡部さんに感謝いたしますと共に、立川マンドリンクラブ様のこれからのご発展を心よりお祈りいたします。