立川マンドリンクラブ会報 第702019.10.13発行
私の楽器 色々と弾かせてもらいました 」
Mandola 町野俊明
 小学生の頃は、父が使っていたらしいC、A、E調、のハーモニカを貰いました。そうして、宮田東峰著「模範ハーモニカ正独習」(1937出版)を見ながら練習し、ハーモニカ名曲集のようなもの何冊かで遊びました。 中三(1950)の時に、生徒の自主的活動をさせる(戦後の米式教育の)実験のため、クラブ活動を認められ、男4人でハーモニカ合奏をすると申し出ました。一&二年生の女声合唱と一緒に「音楽部」ができました。
 高校(1951)では「ハーモニカ バンド」に入部。ヤマハのC、C♯(A440)のハーモニカをすぐに買いました。クラブにはベースやコード(例えばドミソが並んでいて一緒に咥えて吹ける)ハーモニカが有り、遊んでみました。ハーモニカならば、今でも目立つ楽器を持たずに 隠し芸 に使えると思い、2012年にレバーで♯に切替わるクロマチック ハーモニカを銀座ヤマハで買いました。仕様では442Hzなのにチューナーで調べると444Hzだったのでヤマハに苦情を言うと、メーカーの日本代理店に行き「これで良いのです」と言われたとかで、ヤマハが私に謝り、返品してしまいました。 
 大学(1954)に入ると、兄がマンドリンクラブで演奏会に出ていたのを見ていたので、文句なしに入部しました。楽器は兄の使っていたものを利用しました。これは、伯父が1910頃に明大で弾いていた話を聞き、借りたようです。翌年には自分のSuzukiマンドリンを手に入れることができました。
 社会人(1958)になって最初は会社の事業を理解する研修で、試験の無い学生のような楽しい生活です。高校時代のクラスメートに誘われて「新堀ギター音楽院代々木」に一年ほど通いました。買ったギターはYAMAHA の安い機械加工品でしたが、音量も音質も私には十分でした。
 横須賀に単身赴任(1979-1981)になった機会に「横須賀マンドリンクラブ」に入れてもらいました。クラブのマンドラが空いていると言うので、それを借りました。1980年には、石川捷二郎のマンドラを買いました。普通は楽器に買った人の名前を書いてくれると思っていましたが、手配してくれた人は「この人はもう歳(45)だから手放すかもしれない」と考えたのか、在庫品だったのか「手工品 石川捷二郎」と書いてあります。
 ここまで使ってきたのでから、引退まで大事に大事に使い続ける事なりますね。
 立川MCには1981(第1回定演の1年前)マンドラで入りました。その後、国分寺MCでギターが居なくなりそうになって、ベース音だけでも弾こうと思い、立川も同時に第6回からギターに転向しました。そのうちに「安いけれど良い音の出るマンドリンが出来たよ」と言われて、「遊びに使かおうかな」と返事をしたところ「とても良い楽器が出来た」と横須賀MCの友人を連れて安くない方のCuoreマンドリンを持ってきたので、買う羽目になりました。ちょっと使って見ようと第11回からマンドリンに移動しました。2年後(1994)に保谷ギターアンサンブルにも誘われて入りました。 
 同じ(プライム)ギターばかりでは深みが出ないと思い、黒澤澄雄の7弦のバスギターを買いました。これは普通のギターの下にもう一弦あり、弦長が30mm長く、胴も大きくて、黒沢楽器にある専用弦を使い、低音が良く響くように作られています。立川MCも第14回からこれを使ってギターパートに出戻りしました。最初の内はスコアのベース譜を見て、その役割を理解して取り入れたりしながら弾きました。ギターを弾いたことで、コードの役割を実感し、絶妙なコード遣いに感動できるようになりました。息子が小学生でエレクトーン教室に通っていたときに「この曲のコード進行が大好き」と言われて、私は「負けた」と思いましたが、やっと私もその意味を理解できるようになりました。第19回に宇佐美さん(Bass)が参加され、私はプログラムのパートに「ベース・ギター」と書いて下さいましたが、ギター育ちの方々の間に入って私がギターで苦労する意味が無くなったので、次の第20回以降マンドリンを経てマンドラに戻り、現在に至っています。
 1989-06-17昭島市公民館3階視聴覚室
おしゃべりマウス PART IV(朗読の会の発表会)
ことばの音楽会 だんぼっち(ダンボール防音室)
立川MCにバックの音を付けるのを頼まれたようで、ギターのベテランは上手に逃げたのか私にお鉢が回ってきました。来たのは日本語の原稿のみです。私は①マイク無しの話なのでmp程度で。
②知っている曲では音楽に気を取られて話が聞き取れないといけないので、ギター教室の入門書の練習曲から静かな曲を選びました。
③時間が不明なので、文章の途中経過から残り時間を予想して繰り返す場所を3か所設定。