立川マンドリンクラブ会報 第67号2019.01.12発行
新しい仲間(31) 2018年       
どうしてもギターも弾きたくなりました    Guitar 内野 清次
 昨年の7月からギターで入団させていただいた内野清次と申します。
ギターは中学1年の時に、エレキブームに乗ってエレキギターを始めた兄の影響により始め、中学時代はNHKのギター教室を見て弾いていました。高校ではクラシックギタークラブに入り1年間は先輩に教わり、その後は20歳までギター教室に通いました。
 高校卒業後に教えていただいた先生が、ギターリストを辞めてバイオリンチェロを弾いていたため、レッスンもチェロや他の楽器で伴奏していただき、その影響を受けギターからチェロに転向しました。30歳前になると、仕事の関係から楽器を弾くことが困難となり、楽器は部屋の片隅で寝ていました。
 50歳になり仕事も落ち着き、楽器を弾きたくなりチェロを再開しました。
 そして今年は65歳となり時間にも余裕ができ、どうしてもギターも弾きたくなり、4月から45年ぶりに練習を始め入団させていただきました。
 現在、オーケストラにも加入しており練習日も重なってしまうこともありますが、なるべく出席し皆さまに迷惑をかけないよう練習していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。


マンドリンとの遭遇    Mandolin 村松 泉
 私がマンドリンと出会ったのはほんの偶然です。その日私はバイオリンを習いに行くはずが、講師の方の病欠という都合で帰ることになり、途中の高松学習館に寄りました。そこで学習館の受付の人と話していたときに、立川マンドリンクラブの公開教室のことを聞きました。では見学まででもと思い部屋に入ったのですが、高木ブーのウクレレとの区別もついていない私は、どぎもを抜かれました。
 ブーどころか地中海にでもいる様な琵琶の様でもあり、何らかの和楽器の様でもありながら洋風の世界感も素晴らしく、とにかく通常のオーケストラ演奏を間近で聞くより感動的でした。本気で途中で、無料でこんな凄い演奏が聞けるなんてラッキー、とつぶやいていた位です。
 いろんな国や時間を超越して鳴り響く様に聞こえる様で、私は今でも田口さんが二宮金次郎になり、ターバンを巻いてどこかの国の市場で、波多野さんもやはりターバンでインドの王様になり、性別も国も越えたがんばりの中の音にふれている感じになり、何が出来るという訳でもないのに、気がつくと一生懸命聞きすぎてクタクタになりました。一度皆さんにおける曲のイメージも聞かせて頂きたい位です。
 そして初山さんが熱くて重い固まりを「せいのー!」とか「ヨイショー!」とかなにがしかの痛みと共に、まるでお産でもするかの様に弾き手と交されている様に見えますが、そこにお客様というもう一方の主役である皆様が加わると、一つの何か大切な物を随分長い間守り合っているようにも思えました。私は今回受付でしたが、お一人お一人とても熱心で丁寧に手をにぎって話して行かれる人や、お礼や感想もとてもあたたかく驚きました。アンケートでもわかりますが、お客様の下さる一言一言が何がしかの本一冊分位の熱意と重みがプラスされて、何やら深い愛を感じました。
 私の場合、少し道のりは遠いのかもしれませんが、今度は、みんなで守っているものが何なのか、演奏しながら一緒に感じ取る事が出来ると良いと思っています。 いろいろ至らない所もあり、ご迷惑をおかけする事もあるかと思いますが、豊田さん波多野さん田口さんこれからも宜しくお願い致します。そしてみな様も今後共、どうぞ宜しくお願い致します。