立川マンドリンクラブ会報 第59号2017.01.08発行
この「コラム」を読んで健康になろう(2)健康づくりのための身体活動
Dr.KAKUBOスポーツクリニック院長 中村 格子氏 講演内容を中心に     町野俊明
 皆さんは「健康のために体を動かさなければ」と分かっていますよね。体重によるエネルギー消費の差を考えなくても良いように身体活動量メッツと言う単位を使って話が進みます。 右図のように身体活動量と生活習慣病発症リスクに相関がある事は、納得せざるを得ません。
 身体活動と運動の図に主な運動のメッツ数が示してあります。
 ・全ての身体活動:週23メッツ
 ・運動:週4メッツ[速歩や自転車なら1時間]
     30分以上・週2日以上を習慣に
 を目標にして身体活動をして下さいと言います。
 「健康づくりのための身体活動基準2013」として、厚生労働省が多くの研究者を集め、莫大な研究論文を検討して出された結果です。 上記のメッツ数は18~65歳に対するものです。65歳以上の「運動」については習慣についてだけを求めています。普段できる運動の速歩は手を大きく振って大股で早く。
 自転車 は一生懸命に漕いで、電動アシスト自転車など買わない。内装3段変速(後輪ハブ内にギヤ)の着いたママチャリも多く、均等の力で走れます。ロボット掃除機は買わなきゃ良かった。
 合宿の練習でのエネルギー消費量を計算してみます。60kgの人がギター(2メッツ)を5時間弾くと、エネルギー消費量(kcal) ≒1.05×2(メッツ)×5(時間)×60(体重kg)=630(kcal)
 うどん3玉弱、又は6枚切り食パン4枚に相当するカロリーです。腹が減り、疲れる訳です。
 皆さん、このコラムを読み直し、真剣に運動や練習に取り組み、ずっと健康で生活してくださいね