イタリアのナポリ湾にあるイスキア島に生まれ、ナポリの音楽学校で学んだ作曲家。生年月日は不詳(1865年9月16日説がある)~1938年12月16日。永く住んだ当時仏領のアルジェリアのボーナで没した。
ナポリの音楽学校で学ぶ前にフランス人から音楽のてほどきを受けて、フランスの国籍も取得している。 名前も、 Hyacinthe(フランス名:イチヤントやヒアシンセ)と Giacinto(イタリア名:ジャチントやジアチント) の両方がある。 「雪」(Nieves) 1908年ミラノの国際作曲コンクールに応募して第一位に輝いた曲。 応募の時の題名は、Bolero(ボレロ)だったが、楽譜出版の時に、Nieves(雪)と改題され、副題にRomanza e Boleroが付けられた。 赤道直下のアルジェリアでは降らないだろう「雪」を題名にしたのは?まだ見ぬ雪へのあこがれから付けたのかは謎だが、曲はアルジェリアの太陽と澄みきった青空を感じさせる。 三大作品 「雪」とともに、彼の三大作品は、 1902年の序曲「ローラ」と 1909年の序曲「レナータ」 の3曲であるが、いずれの曲もアルジェリアの異国情緒豊かな息吹を感じさせる曲である。 また、彼の他の曲(道化師など)とともに、日本のマンドリン合奏団体でもよく演奏されている。 (参考文献:翻訳,監修 南谷博一 マンドリン辞典「外国人編」他) |