立川マンドリンクラブ会報 第54号2015.10.10発行
映画「神様のカルテ」*メイン・テーマ 辻井伸行作曲
神様のカルテ    
Mandola 斎藤 紀子
 作曲者辻井伸行さんは、2009 年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて日本人として初優勝したピアニストで、この曲は、2011 年 8 月公開の桜井翔主演映画「神様のカルテ」のメイン・テーマ曲です。そして、彼が初めて手がけた映画音楽です

 この曲は、わかりやいメロディーなので弾きやすいと思いますが、ハイポジションが出てくる部分は効果的なポジション移動を考えて演奏してください。とは、「奏でる!Mandolin」のコメントです。

 私は、昨年7月「府中の森ウィーンホール」で開かれた「辻井伸行プレミアム・リサイタル」へ行きましたが、音響の良いホールで、最後の一音の響きが消える瞬間までピアノの音色を聴くことができました。
 演奏は、最初のメロディーからゾクッとくる感覚、技巧的難度の高いものでも自然に音が流れていく感覚を肌で感じられて、とてもとても感動的でした。
 マンドリンでもあんな風に弾けるといいなぁぁ!!と思いました。
 また、辻井伸行さんのご挨拶では生の声を聞くこともでき、思い出に残る演奏会となりました。

*:映画「神様のカルテ」 原作は現役の医師である夏川草介による小説で、4シリーズが出版されその内の3シリーズが映画化されています。
 主役は信州松本病院の内科医(桜井 翔)で、妻(宮崎あおい)と支え合い、いろいろな事情を抱えた患者と向き合う姿、地域医療の在り方や医師のモラル等の難題に立ち向かいながら、医師として成長していく姿を描いた作品です。