立川マンドリンクラブ会報 第52号2015.04.18発行
「幸せの国」ブータン そしてインドの最底層2015-02-22~03-04  Mandola 町野 俊明
 ブータンは、ヒマラヤ山脈の東端にあり、国土は海抜7550m から100m、水力発電はGDPの60%以上、売電は輸出総額の約40%にのぼる。
 外人の観光が最近許された地域で、鳥だけで 365 種と言う動植物の種が豊富な「ロイヤル・マナス国立公園」周辺に、世界遺産講座の先生など7人による日本人初の旅行に誘われた。
 ラフティング は、12人程乗れるゴムボートによる舟下りで、急流では号令に従って一斉にパドルで漕ぐ。昼食は河岸で別に運んできた料理を頂きハイキング気分。
 宿民 では階級制度の残る集落で、上位の家に分宿。ガイドさんの話では、トイレのある集落を選んだとのこと。エー!! 集落の皆さんが集まって、歌を歌い、合わせて踊って見せてくれた。
 夕食は、まず穀物を軽く発酵させた飲み物で歓迎、米や挽いた玉蜀黍などの主食、地場野菜の煮物、スープ(カレー)、走り回っている鶏の美味しいゆで卵、輸出して現金収入にもなるミカンなどを、各戸から一品ずつ持ち寄ってきてくれた。寝る部屋は、床板に隙間があり「寝袋をもってこい」と言う状況の寝具。
 象に乗って森林散歩 は「神様の乗り物」と言われるとおり揺れずに歩き、あの巨体で急坂も軽々と登ってくれる。仕事を終えたあとは、河を横切って対岸に帰っていった。
コルカタ(インド)(人口 4580 万人)マザー・テレサに心酔した日本女性を訪問。
 「死を待つ人の家」 「死を待つ人の家」 「死を待つ人の家」 「死を待つ人の家」では重病の路上生活者や、姥捨山のように田舎から大都会の駅に捨てられた老人等を収容して介護。我々が訪問した日の午後に2人死亡したと言う。

 日本の NPO支援の児童養護施設では、中高生位の孤児や捨て子を13人育てている。高卒前の国家試験を通れば大学は無料で、この子達の将来が開かれるために毎日勉強また勉強。皆明るく礼儀正しく、本当に良い子に育っていて、ホッとした。

 ブータンの幸福とは何。物ではなく、人間関係のことか? 私達日本人の生活は豊かで、「本当に不幸な時以外は幸福なんだ」と考えないと、私達に幸福は見つからないと思った。