立川マンドリンクラブ会報 第52号2015.04.18発行
フレコンが終わって     2nd Mandolin 堀 正治
 立川マンドリンクラブの皆様、2nd の皆様、元気で弾いていますか。
 フレコンでは、唐突な話をしてしまいました。休会する事を、2nd の皆さんが集まる度に、話さなければ話さなければと何度も思いながら、言い出せずに、ずっと胸の奥でつっかえていました。( 演奏も、つっかえちゃいましたけど・・・ )しかも、私の個人的な話なのに、ついにはフレコンという場で、他のパー トの皆さんまで巻き込んで、勝手な話をしてしまいましてすみませんでした。休会する事を、2nd の皆さんに話すチャンスは、私にとってあの時しか無かったものですから。
 今、私は立川マンドリンクラブに入部して初めての日の事を思い出しています。全く知らない人達ばかりの中にポツンと一人で居た自分の事、そして、初めて出会った皆さんの思い出が、次々と浮かび上がってきます。
 私が、裏の隅っこで弾いていたら、渡部さんが現れて、立川マンドリンクラブのスタンダード・ピッチは442Hz だよって教えてくれました。
 第30回の記念定演も近づいていた頃で、皆さんの熱気が、直に伝わってくる中で、何にも弾けなくて、ただおどおどしていた自分を思い出し ます。そんな中、入部する時にお世話頂いた代表の鹿野さんから声を掛けて頂いた事、サブリーダーの山岡さんから細やかなお心遣いを頂いたこと、リーダーの後藤さんから、弾けるとこだけでいいからと、励まして頂いた事、それから、私の母校の大先輩の今野さんに出会えた事、それから、それから、どんどん時が流れてゆく中で、もっともっと多くの人との出会いがあり、いろんな事がありました。
遅刻、欠席の多い私で、練習中はド派手に間違って弾くし、なかなかリズムテンポがつかめなくて、河邉さんや、田口さんに教えて頂いた事も何度かありました。私は、そうやって皆さんに助けられ支えられてきました。
 そして、迎えた最後の日のフレコンでは、 2nd の皆さんと一緒に弾けて、本当に良かった。
 山本さん、二重奏、楽しかったです。石井さん、樺沢さん、100歳まで頑張って下さい。フレコンの帰りに河合さんから、3月から復帰する話を頂きました。
( 少し、ほっとしました。)
 音楽は、人の心で作られています。音楽は、その弾き手の心の色に染まりながら、聴く人の心を響かせ、また、聴く人の心を染め上げていきます。言葉ではないもので心が通い、人と人との距離おも近づけてくれる音楽とは不思議なものです。
 マンドリンを弾く事しか能の無い私が、立川マンドリンクラブを支えて行けるとすれば、それは、ただひたすら弾くことでしかないと思い続けてやってきました。でも、最後まで支える 事が出来なくて、本当にごめんなさい。背を向けて風のように?去って行く私ですが、今はその気持ちで一杯です。
 しばらくはソロプレイになりますが、マンドリンはこれからもずっと弾き続けていきます。またいつか、風のように戻ってきて皆さんと同じステージでプレイできる日を夢見ながら。河邉さん、貴方にしか出来ない指揮で、皆んなをぐいぐい引っ張っていって下さい。
 これからも、皆様のご活躍を陰ながら応援しています。
 皆さん、本当にありがとうございました。