立川マンドリンクラブ会報 第45号2013.07.21発行
「鈴木静一個展」に出ちゃいました 1 st Mandolin 神 田 美 幸
 知人から「邪馬台をやりますよ」と聞いたのが昨年の初め。それは、私の大好きな作曲家「鈴木静一」個展演奏会への参加のお誘いでした。私には夢のような話で、聴くのではなく演奏するとは思いもよらなかったことでしたが、何度かお声をかけて頂いたので思い切って参加することにしました。
 練習は今年の 2 月に、北海道~九州から集まった 140 人のメンバーで、本番の会場である「東京オペラシティ」の大リハーサル室で始まりました。初めは、大人数のもの凄い音の迫力にビビってしまい、本番と同じスピードの練習についてゆくのにもきゅうきゅうとしてしまいました。また、回りの人は知らない人ばかりで人見知りの私はもう縮こまってしまったのです。
 都合10回の練習で本番を迎えたのですが、その中では
① p から mp のクレッシェンドができていない!
② mf が大きすぎる!
③合奏練習中は音拾いをしない!
④調弦は、自分しか聞こえない音でする!(一人が音を出すと 139 人に迷惑がかかる)など細部にわたり何度も注意を受けたので神経を使いました。  また、何でこのポジションを使うのかな?と思う指示もありましたが、弾いてみると納得できることもありました。個人的に注意されたのは、左の抑えが甘い・指が寝ているなど、自分の弱点は分かっていながらも改めて言われるとミョーに納得でき、今後の課題だなと思いました。
 このような練習が終わる毎にパートトップからは細かい指示・注意点がパソコン配信されてきました。それを楽譜に書き込んでいくのですが、1度目の注意は鉛筆鉛筆鉛筆鉛筆、2度目の再注意は赤ペン 赤ペン 赤ペン 赤ペン、3度目の再々注意は青ペン 青ペン 青ペン 青ペンで・・と楽譜はっ赤・真っ青になりましたが、どこに注意を向けるかがよく分かりました。
 練習を重ねていくうちにメンバーとの会話もできるようになりましたが、その挨拶では「ブレス・抜く・開放ポジは NG」が合言葉となりました。

 5月の本番前日の夜、定例の指示・注意事項のパソコン配信があったのですが、なんと?「ここはスルポンテb r i d g e(ブリッジ寄り)、ここは3ポジで」と変更の指示でした。家での練習は欠かせないと思って一生懸命練習はしていましたが、突然の変更への対応などに追われたこともあり本番前に気持ちが燃え尽きてしまいました。
 本番当日、清々しいと言うより気の抜けた廃人のような様相で会場に向かいました。しかし、4面客席の3層造りの会場は、とても響きの良いホールで、残響が2秒も残るせいか?音を切った後の波が身体に滲み渡るとともに、鈴木節がなんとも心地よくて廃人も生き返る演奏ができました。ですが演奏後半に感動のあまり涙がポロポロ出てしまって、邪馬台の最後の全音符を落としてしまったのです。・・ナンデ全音符を~?

 いろいろありましたが、7月に届いた演奏会の CD と DVD を見聴きしますと、改めて心に燃えるものを感じました。