立川マンドリンクラブ会報 第48号2014.04.13発行
華燭の祭典ジュゼッペ.マネンテ(1867.2.2 ~ 1941.5.7)
 作曲者は、1867 年にイタリアのモルコーネに生まれ、各地で軍楽隊長を歴任する傍ら、指揮や作曲活動を続けました。この経歴から、作品は主に吹奏楽のために書かれていますが、マンドリンのための作品も多く残しています。
* 序曲「メリアの平原にて」
* 幻想曲「秋の夕暮れ」
* 交響曲「マンドリン芸術」
 この原曲は吹奏楽曲ですが、中野二郎氏によりマンドリン合奏用に編曲されたもので、原題の直訳は“結婚式の祭り”です。この“華燭の祭典”という曲名は、「華燭の典」と「祭り」を合わせた中野氏の造語と言われていますが、今では、この作品の固有名詞になっています。

第第 一楽章 <人々の祝福>
 幸せな二人が教会に行く道筋で多くの人々が祝福している様子が生き生きと描かれています。
 1(小節):Allegro conbrio(生気に満ちて)25俿(A):Cantabile pomposa(歌うように華やかに) 73:Perdendos(次第に音を弱めて) 98:Pai segue(続けて) 106:Veloce(速く)

 第二楽章 <教会にて>
 荘重な雰囲気の中で、牧師の祈りと二人の誓いが次第に高揚していき、最後に最高潮に輝かしく終わります。
 1:Andante Religioso)(敬虔に)19 & 28:ritenuto(少し遅く) 20(F):espressivo(表情をこめて) 51:Solenne(荘厳に)

第三楽章 <家族の祝宴>
 すべての儀式を終え、若い二人の希望に満ちた未来を祝って、賑やかにパーティーが繰り広げられます。
 今日一日の楽しく厳かな思い出が再現され、曲は華々しく閉じられます。
1:Allegretto Festoso(陽気に) 58:Andante espressivo(表情に富んで) 74 & 100:Allegro con(生気に)brio Maestoso(荘厳に) 166(Z) :Vivacissimo(最も生き生きと)