秋が深まったある日、練習を休んだ私に、マンドリン仲間の友達からメールが。 「頼まれ事をされてきました。ドラに行ってほしいって。」 「えっ?無理だよ。難しいもん、ドラ。」 「大丈夫だよ。人数のバランスもあるし、枯れ木も山の賑わいでいいらしい・・。」 「本当に?じゃ、いいっかな。(えっ!いいの?)でも、楽器が無いよ。」 「クラブの楽器を借りられるって。」 「うん。じゃ、借りて来てくれる?暫く練習に参加出来ないから。 (あくまでも枯れ木も山の賑わい!だよ。)」 こうして友達が、立川から担いで来てくれたドラで、立川マンドリンクラブに於けるドラ人生が始まったのです。 思い返してみれば、大学1年の秋合宿の夜、2年生からのパート決めオーデション。 希望パートは、2ndかドラ。 先輩&コーチ曰く「ドラ?・・・ちょっと手を見せて・・小さすぎて無理ですね。」 つまりは、あの日の思いが叶った、ということなのかな。 「枯れ木も山の賑わい」を信じて、ドラ人生を歩み出した私ですが、「難しい。でも面白い。」 パートです。G線開放~E線第19フレットHまでの幅広い音域に、細かい音符に、手の小ささに、ポジションを悩み、弾けない事に凹みながらも、楽しんでいます。 1st,2ndと経験して来ましたが、楽しさ、面白さはそれぞれです。 ドラは「美しい所取り」がうれしいパートです。 ドラメロ、なんて素敵なんでしょう!?楽しいです。 ある指導者曰く「全部弾こうとしなくていい。ここは任せろと言える自信の有る所を、いかに聞かせる演奏をするかだ。上手な人はそれが出来る、自信のない所は弾かない。」 では、私に全音符をお任せください。 |