立川マンドリンクラブ会報 第462013.10.19発行
モンゴルの音楽を聴いてきました
Mandola 町野俊明
モンゴル国
 モンゴルは北海道くらいの緯度で、標高 1500m 前後、ロシアと中国の間にあり、大陸性気候で寒暖の差が激しく、日本の4倍の国土にたった290万人しか住んでいません
 16世紀にはチンギス・ハーンの勢いでモンゴル帝国は、地球の陸地の22%の版図を持っていました。と言うことで、世界の文化を取り入れる事が出来たものと思われます。
ゲルでの民族音楽ミニコンサート
 モンゴルの民族音楽 と言うと、「馬頭琴(モ リンホール)」と「ホー ミー」が頭に浮かんでき ます。 写真は「ゲル」(中国 語ではパオ)内でのミニコンサートです。 馬頭琴、バス馬頭琴 、ト レモロ39号で紹介し たのと同様のヨーチン、 女性歌手、日本の琴のルーツ で爪を使わないで弾くモン ゴル琴ヤタグです。 馬頭琴は馬の尻尾の弦2本 が、指板から1cm 程浮いてい ますので、指をフレットの役 目に使います。この奏者はホ ーミーも聞かせてくれました。 更に少女のアクロバットも 見せてくれ、どうなっているのだと考えながら、皆が感動 の声をあげました。
馬頭琴工房
 馬頭琴工房に行きましたら馬頭琴を量産していました。
シャーマンの祈祷に使うドラムなど、色々な楽器も作っています。
モンゴル国立民族歌舞団のコンサート
 国立の劇場(500人程度の小劇場)でモンゴル国立民族歌舞団のコンサートを見ました。
 モンゴル国立音楽専門学校の卒業生で結成され、このメンバーに入れなければ外国での演奏はできないそうです。
 大合奏は総勢40人程のオーケストラ。左にいる馬頭琴の協奏曲演奏中の写真です。左手に二胡風三弦楽器が女性6人、右手に馬頭琴が8人、後ろにバス馬頭琴が数人トランペットのような管、フルート風や大小の管楽器ティンパニー、小太鼓、マリンバ、などの打楽器。後ろの方は良く見えませんでした。
 牛角+木の管楽器をソロ奏者として、モンティ作曲のハンガリー民族舞曲「チャルダッシュ」を見事に演奏してくれてびっくりです。
 さらにモンゴル内の主要民族の音楽や舞踊、8人ほどのきれいな混声合唱、堂々たるホーミーの独唱、少女のアクロバットの演技など、盛り沢山のプログラムでした。「ラデツキー行進曲」で手拍子を打たせるサービスまで有りました。
 終わった後は、満腹感を覚えて帰りました。