立川マンドリンクラブ会報 第45号2013.07.21発行
第32回定演第1部の曲    調査 鹿野繁治
 リベル((自由))タンゴ
 アストル・ピアソラ( Astor.Piazzolla)(1921-1992)
1974年発表の作品。ファン・ベロンが大統領に返り咲くようなアルゼンチンの雰囲気に嫌気をさして、イタリアで演奏活動していたときの作品。
 ピアソラの楽団の録音も、迫力があり、賞賛を浴びている。チェロ奏者のヨーヨーマがチェロで弾いた録音にも人気がある。日本では、加藤登紀子が歌の録音を残している。

 サンバ「ブラジル」
 アリー・E.バローソ( Ary.Barroso)(1903-1964)
 サンバは2/4拍子のダンス音楽で、19世紀の終わりごろ、ブラジル北東部の港町バイーア(現在のサルバドール)で発祥したとの説が有力である。当時のバイーアは、奴隷貿易によってアフリカから連れてこられた黒人が上陸した場所である。
 その後、リオ。デ・ジャネオロにおいて、バイーアから移住したアッフリカ系黒人の奴隷労働者たちが持ち込んだBatucada(バトゥカーダ、打楽器のみの構成によるサンバ)などの音楽をもとに、ショーロやルンドゥーなどの要素がとりこまれ成立し、ブラジルを代表する音楽ジャンルとなった。
 地球の裏側に位置するブラジルで、年に一度開催される「リオのカーニバル」の主役の一つが「サンバ」である。「ブラジル」は原題を「ブラジルの水彩画」と言い、サンバの代表曲。1942年作曲。1943年にディズニー映画「ラテンアメリカの旅」の主題曲として使用された。
 ミッション・インポッシブル(スパイ大作戦のテーマ)
 ラロ・シフリン(Lalo.Shifrin)(1932-   )
 シフリンが手掛けた五拍子のこのテーマ曲は、テレビシリーズを知らない世代にも浸透する魅力を持ち続ける。 日本では、テレビ・ラジオの番組で、オープニングや「例によって、君または君のメンバ-が捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。成功を祈る」などの場面で使われる。

 茶色(Little )の(Brown)小瓶(Jug )
 ジョセフ・ウィナー(Joseph.Winner)(1837-1918)
 フィラデルフィア出身のウィナーが1869年に発表。当初は酒席の歌として歌われた。禁酒法の時代には酒の登場する他の楽曲同様、新たな人気を獲得した。1939年、グレン・ミラーがスウィング・ジャズのアレンジを加えインストゥルメンタルとして演奏したものが大成功をおさめた。米ビッグバンド時代にも人気を博し、以降ジャズのスタンダードとして知られる。

 ムーンライト・セレナーデ
 グレン・ミラー(Alton Glenn Miller)(1904-1944)
 ジャズのスタンダード・ナンバーの一つ。1939年にトロンボーン奏者のグレン・ミラー により作曲されたスウィング・ジャズの代表曲の一つで、グレン・ミラー楽団のバンドテーマ。オリジナルはクラリネットをフィーチャーしたビッグバンドのスローナンバーであるが、後に種々のアレンジにより多くのバンドによりカバーされている。映画「スイングガールズ」(2004)の演奏シーンにも登場した。
 後にミッチェル・バリッシュにより歌詞が書き加えられ、歌としても取り上げられる事がある。
三菱のパジェロイオ1999やデリカ2007のCMにも取り上げられている。
 グレン・ミラー
アイオワ州生まれのドイツ系アメリカ人。トロンボーン奏者としては目立たなかったが、1937年に自己の楽団「グレン・ミラー・オーケストラ」を結成後、バンドリーダー、作編曲家として絶大なる人気を博した。
カウント・ベイシー、ベニー・グッドマン、デューク・エリントン等と共にスィングジャズ・ビッグ・バンドの代表奏者に挙げられる。 第二次世界大戦の勃発による1942年兵役まで多くのヒットを放ち、今でも世界で愛されている。