☆ 作曲者 Giuseppe Frendo (生年没年不明) ジュゼッペ・フレンド(伊語読)は、フランスのプレクトラム音楽作曲家で、 ロマンチックな作風を持って知られマチョッキとともに活躍した。 作品としては、同じくフランスの音楽作曲家フェーレと同名の曲である「ピエロの物語」の二曲が知られている。 (資料:熊本大学マンドリンクラブ) なお、この曲は、パリのL’Estudiantina誌より出版されている。 (資料:大阪医科大学ギター・マンドリンクラブ) ☆ 曲解説 マンドリン曲としては山嶽詩に並び称されているもので、1912年に作曲されたものです。 人々が幸福を求め見つめる夜空の清らかな星を、非情な黒雲が容赦なく消していく。しかし、やがてこの夜空に又幸福をもたらす星が輝き始めるという情景を表しています。 (資料:所沢マンドリンクラブ) 幅広く静かなラルゴから始まり、夜空にきらめく星、明るい星を表す如くに曲は変化し、やがてテンポを速めて最後に幸福の星がその輝きを一層強めて曲は終わります。 (資料:大阪医科大学ギター・マンドリンクラブ) 1912年の作で円熟せる技巧を充分に発揮したフランス風の豊艶優美な旋律と、華麗な展開を持つ序曲で、絢爛と輝き発展し全盛を極めたマンドリンオーケストラを希望と幸福に満ちた星にたとえ、その幸福な発展と希望を序曲にあらわしたものであろう。 (資料:熊本大学マンドリンクラブ) ☆ 幸福の星を求めて 今回の定演曲、「幸福の星」の曲目解説のため、ネット検索をしてみました。 「ジュゼッペ・フレンド幸福の星」検索では、72件のヒットがありましたが、その大部分はマンドリン団体の演奏記録やユーチューブでした。 また、「幸福の星」だけの検索では、432,000件の該当がありました。 内容はさまざまでしたが、星にそれぞれの想いを寄せるものばかりで、マンドリンに関連した記事は見当たらず途中で見続ける気力を喪失しました。 なお、今回の原稿作成では、セカンドの後藤さんから貴重な資料をいただきました。お礼を申し上げます。 Heavenly Sounds (天上の音) 1990年 |