立川マンドリンクラブ会報 第40号2012.4.15発行
新しい仲間(20)
2nd Mandolin 堀 正治さん
 立川マンドリンクラブの皆様、こんにちは。 入部して半年が経ちました。私の誕生日の中で、一度にあれほど多くの方々から、ハッピーバースディソングをいただいたのは初めての事で、感激いたしました。有り難うございました。これからもよろしくお願いいたします。
さて、私の出身は九州で、大分と福岡の都心部で育ちました。それでも子供の頃は、程近い所にも自然のままの環境は沢山あったように思います。首までつかっても足先まで透けて見える海も多く、真黒になるまで泳いでいたものです。
福岡の高校を卒業した私は、東京の大学に通うために、単身上京いたしました。ある日、世田谷の大学構内を歩いていた私の耳に、心引かれる音が飛び込んできました。やがてその音は私の心に染み込んでゆきます。それが私とマンドリンとの出会いでした。
 空前の就職難の年に大学を卒業した私のその後は、決して平坦なものでなかったかもしれません。思い起こしますと、京都での十数年間の染色作家活動の中で、最高の賞に輝いたこともありました。現在、私は認定補聴器技能者として、難聴でお困りの方々と真正面から向き合いながら、毎日の日々を送っています。時に、マンドリンの音域が人が会話を聴きとってゆくのに必要な周波数帯のどの辺りにあるのか・・・とか考えながら。