立川マンドリンクラブ会報 第37号2011.7.24発行
新しい仲間(18)
Guitar 今野正人さん            「リベンジ」
 昨年12月に入部させて頂きましたGuitar担当の今野正人と申します。
定年退職し自由と開放感を満喫していましたが、それもつかの間、粗大ごみ的雰囲気の中で、今後の人生にやや暗雲が漂いつつありました。現状から脱皮しなければと、考えれば考えるほど、好きなマンドリン合奏への想いが募るばかりでした。そして自信はありませんでしたが、勇気を奮いホームページにて入会を申請いたしました。早速、小池さんが譜面を届けて下さいました。初見で弾けるような簡単な譜面でした。そんなはずはないと思いつつ、一方ではやや安心し、それが入部決断の後押しをしてくれました。正直それは体よく騙されたのだと、うすうす感じておりました。結果としては、私のささやかな人生に光明を見出すことができました。すばらしい音楽、そして趣味を同じくする仲間(飲み仲間?)との出会いは、まさに青春を取り戻した気分です。温かく迎えて頂いた皆様に深く深く感謝しております。そして私を騙そうとした小池さんの誠意に感謝・・・・。

 ところで古い話ですが、私は大学の4年間マンドリン部に所属しておりました。立川MCの重鎮であります日隈さん、竹内(幸)さんから、学生時代一緒に合奏したことがあるよと、聞かされ竹内さんからその時の写真、プログラムまで持参頂き驚きました。長い間リタイアし、もともと鈍い音感がさらに鈍っている私にとっては、マンドリンによる縁に特別な感動を覚えると同時に大きな励みとなりました。

 当時夏になると全国各地へ演奏旅行に出かけておりましたが、私の故郷であります秋田県民会館で演奏の機会がありました。大好きな「レナータ」も演目にありましたが、地元ということもあり張り切りすぎて、冒頭で、皆より一歩先んじてドカンと一発フォルティシモ・・・・・やってしまいました。仲間からは定期演奏会ではないからと慰められましたが・・・・・・。その時のCDこそあまり聴く機会はありませんが、以来、私のちっちゃな心に小さな傷となっております。これからレナータを弾く機会に恵まれるのではと、かすかな望みを持っております。43年ぶりに自分の心の中でのリベンジを果たしたいと思っております。

 「明るく楽しく精一杯」というのが私のモットーですが、これからは年齢のことも考え、無理をせず「明るく楽しくほどほどに」ということで頑張りたいと思います。目下マンドリン合奏はもちろんですが、野菜づくり、韓流ドラマにはまっているこんな私ですが何卒よろしくお願いいたします。