立川マンドリンクラブ会報 第36号2011.4.2発行
合奏練習についてGuitar 日隈永治
  昨今、年のせいか(当クラブには先輩も数多くいらっしゃいますが)目も耳も衰え、加えてもともとあまり器用ではない指も動きが悪くなりました。もっとも合奏は自分一人で弾くのではないので、何とかできているとは思っていますが・・・。
 今日は合奏練習について考えてみたいと思います。
 合奏といっても2人から100名を超える規模まで種々ありますが、今回は当クラブでの合奏練習について考えてみます。
合奏練習で心がけなければならないことを思いつくまま4点あげてみました。

◎指揮者の指示は良く聞きましょう。
「発表する合奏曲をまとめ、仕上げるのは指揮者である」ということです。
極端な言い方かもしれませんが、音楽を作り上げるのは指揮者であり演奏者ではありません。演奏者は指揮者の指示を守り演奏しなければなりません。指揮者が合奏に関して注意をしている時に、音を出す(例えチューニングであっても)こと、部員同士で話をすること等は決して行ってはいけないことです。現に慎むべきことだと思います。
 当クラブは、色々な経験をしてきた人達の集まりであり、曲の解釈、奏法等々色々各個人での考えをお持ちだと思います。然し乍ら、各個人が楽譜に記載されているとはいえ、自分の解釈で、メロディーを勝手に歌う、強弱を勝手につける等のことを行ったら合奏にはなりません。指揮者の注意することを良く聞き、パートリーダーは自分のパートの部員に対し徹底する、各部員はそれを遵守するということで一つの曲が出来上がると思います。皆様も経験されているでしょうが、同じ曲であっても指揮者により演奏が全く異なります。その観点から見れば、30回記念定期演奏会はいろんな指揮者の方が指揮をされれば、貴重な体験が出来るのではないでしょうか。
上手な指揮者は合奏員の力以上を引き出してくれます。とは言え、合奏員がうまく指揮者の要求に応える力量が無ければ、どんなに指揮者が上手でも曲作りはうまくいきません。各自の練習は当然必要です。


◎練習は大いに楽しみましょう。
 練習は音楽を作っていく上で特にアマチュアにとっては欠かすことの出来ないものです。
演奏会はハレの舞台で緊張感もあり、練習の集大成として大切です。然し私は練習で音楽を作っていくプロセスが自分にとって勉強にもなり大好きです。
 指揮者の注文、例えばメロディーの入り方や歌い方、小節に入る間のとりかた、音を出すタイミング等々、音楽って本当に面白いものだと思います。そして練習を重ねることにより音楽らしきものが出来てくるというのも楽しみです。沢山の人達が奏でるハーモニーは心地良くそして素晴らしいと感じます。


◎練習は最初の段階では大きな音を出しましょう。
 合奏の譜面は写譜ミスが当然あると考えています。大きな音を出すことにより、そのミスを早く見つけることが出来ます。
 また練習で間違えれば本番では間違えることは無い、少なくとも間違える可能性は少なくなると考えています。
 当然合奏に参加して弾かないというのは面白くないので頑張りましょう。


◎どんな曲も全力で弾きましょう。
 これだけの人がいると、各自の曲に対する好みは千差万別です。当然あまり弾きたくない曲も当然あると思います。然し皆で音楽を作っていくうえで我儘は禁物であり、全力を尽くさないということは他の仲間の人達に対して失礼なことだと思います。
 選曲の段階では自分の意見ははっきりと述べるべきです。然し演奏する曲が決定したらその曲に対して、全力を傾注すべきと考えます。
 対人関係でもそうだと思いますが、嫌いになると益々嫌いになっていきます。なるべく曲の良いところを見つけ弾きましょう。(私は結構好き嫌いが激しいので自戒しているつもりですが結構口に出るので反省しています)


○その他
 私はもともと音楽に興味が全く無かったので、音楽の勉強は全くしておりませんでした。
 然し最近短調の音階を見ていると不思議な感がします。
 クラブである曲を合奏する前にその曲のスケールを皆で弾いたら如何かなと思っています。


最後に
 昨今、第30回記念定期演奏会に関して、色々な発言が相次ぎ、百家争鳴の感があります。私は、クラブの皆が真剣に考え発言されていると考えますし、一番大切なこれからのクラブを考える良い機会だと思っています。当クラブがより一層飛躍するため必要なことだと思いますし、決定するまでは皆が建設的意見を述べていただくのは大賛成です。30回定期演奏会は絶対成功させましょう。

 と色々勝手に縷々書いてまいりましたが、私達アマチュアは練習が楽しくなければ、クラブ員としてやっていく意味が無いのではないかと思います。求道者ではありません(中にはいらっしゃるかもしれませんが)から楽しく、然しより良い音楽を目指してクラブ生活を送らなければいけないと思います。

 皆さんルールを守り楽しいクラブ生活を送りましょう。