昔からギターの作曲は、ギターが弾けないと不可能であると言われてきたが、近代に至って著名な作曲家が演奏家と協力してギター曲を生むようになった。 | ||
マヌエル・デ・ファリャ (1876~1946)スペインカーディス生まれ 、「三角帽子」「恋は魔術師」「火祭りの踊り」などオペラ曲、バレエ曲が多数。 |
マヌエル・ポンセ (1885~1948)メキシコ生まれ、 「南の協奏曲」「南国のソナチネ」など。 | |
ヴィリャロボス (1887~1959)リオ・デ・ジャネイロ生まれ、 7歳のとき変奏曲を作曲したといわれる。 「ギター協奏曲」「12の練習曲」(譜面所有、これは練習曲とは思えないです) 「五つの前奏曲」など。 |
カステルヌオーヴォ・テデスコ(1895~1968)イタリアフローレンス生まれ、 作品の多くはセゴヴィアに捧げられている「ギター協奏曲」「世紀を越える変奏曲」「ボッケリーニを称えて」「プラテーロとわたし」など。 | |
モレーノ・トローバ (1891~1982)マドリッド生まれ、 「ソナチネ」「性格的作品集」「カスティリャ組曲」いずれも現代ギタリストの欠かすことの出来ないレパートリーとなっている。 |
ホアキン・ロドリゴ (1902~1999)バレンシア州サグント生まれ、 三才で失明、1940年発表「アランフェス協奏曲」で決定的な地位を得た。「遠きサラバンド」「ある貴紳のための幻想曲」(ある貴紳=セゴビア)など。 | |
以上で1960年初刊
京本輔矩著「ギター小事典」127頁を、多少無理やりでしたが紹介を終了します。 |