立川マンドリンクラブ会報 第33号2010.7.25発行
立川MCミニコンサート立川MCミニコンサート実行委員 竹内 章
 数年ぶりにミニコンサートが立川MCに復活しました.
 過去に行われていたという部内発表会がどのような形式であったかは聞いた話でしか知りませんし,今いる団員でも実際出演した方が何人いるのかなど詳細は分かりませんが,いつの間にか途絶えてしまったようです.
 今回こうしてミニコンを再び立ち上げることができましたのは,そこに「やりたい」と思う団員が少なからず集まってきたからに他なりません.
 実現化のきっかけは,誰あろう山岡さんの鹿野代表に対する強烈アピールがあったからだと私は理解しています.今年の新年会時,ほどよくアルコールがまわってきた頃,ふと山岡さんが鹿野さんと話し込んでいるのが見えました.何やら談判してるようで面白そうです.この時こそ,部内発表会開催の強烈アピールの真最中だったのです.この手の話に私が乗らないわけがありません.「そうだ!そうだ!」の連発で山岡機関車をひたすら後押し.鹿野代表の「わかった,わかった」とのお疲れ声がおぼろげに頭の片隅に残っていました.「竹内さんミニコン実行委員になっているよ」と聞かされたのはそれから2週間後のことでした.知らないうちに何やらそんな役割になっていました.ま,あれだけ言ってて断るわけにもいかず,承ることとあいなりました.委員は山岡,後藤,竹内の3人.後藤さんも「なんで俺が委員なんや?」って首をかしげていましたが,どうも練習の帰り道,3人そろって帰ることが多かったのでこの顔ぶれになったのだろうという推測のまま動き出すこととなりました.
 鹿野代表にはアドバイザーとして,過去の部内発表会の様子や今回実施にあたり確認すべきことなど多くのアドバイスをいただきました.
 開催にあたり一番の懸念はエントリーがどの程度集まるかということです.逆に言えば数多くの参加者がいてこそのミニコンの意義です.委員の誰一人として参加数の予測などできようはずがありません.開催を決めた以上はとにかく参加数の確保です.そこでマンドリン酒場の皆さんにはとりわけ自身の積極参加とエントリー呼びかけをお願いしました.もともとM酒場は弾きたがりの集まりです.酒場メンバーの個別参加には心配はしていませんでした.
 アンサンブルとしては,セカンドは後藤さん,ドラは渡辺さんが早くからグループとしてまとめ上げてくれ,練習にも熱心に取り組んでいました.このことはエントリーへの大きな弾みとなり大いに勇気付けられました.その後,ギターアンサンブルや二重奏などバラエティに富んだエントリーが続くこととなります.フタを開けてみれば18グループ,35曲のプログラムが出来上がったのです.
 マンドリン独奏コンクール全国大会出場が決まった高津さんの特別参加も初回ミニコンに華を添えていただきました.カラーチェの前奏曲や課題曲の難曲をご披露いただき,コンサートの締めにふさわしい演奏となりました.
 今回,事情によりエントリーできなかった方は次回には是非参加いただければと思います.どんな小さなことでも仲間とイベントに参加し,ひとつの目標をやり遂げた達成感を味わうことは何にも代え難い喜びです.あがりまくって練習の半分も弾けなかった方は次回への新たな目標となります.合奏時には分からなかった一人一人の音色の違いに気付いたこと,弾き方や音楽の作り方など新たな発見があったこと等いずれもが立川MCの全員合奏に役立つことだろうと確信いたします.


 山岡さんの熱い想いから立ち上がったウェーブは団員皆さんの情熱とシンクロし,ついには梅雨時の雨雲を蹴散らすこととなり,夏至間近の暑い陽射しを呼び込んだのです.ミニコンサート終了後に飲み干す冷えたビールが格別に美味かったことは言うまでもございません.