トレモロ編集委員から「音楽の四方山」を記事にしないかとの[お誘い]を頂きました。 新年会での挨拶で「クラブに参加してから、音楽全般への関心が甦ってきた。」と申し述べたので、このお誘いになったのでしょうが、原稿にするような知識も経験もありません。 しかし折角頂いた機会なので、浅学を省みずにかねてから興味があった「表題」について雑学的に述べてみます。 モーツアルトWolfgang Amadeus Mozart(1756-1791) モーツアルトは1756年にザルツブルグで生まれ、1791年に35才で亡くなりました。プロとして活躍を始めたのは6才の時で、音楽生活は充実していました。晩年は体調を崩し、収入も激減し(サリエリの画策?)、恵まれない生活を余儀なくされました。不遇は、当時の政治的緊張(1789年のフランス革命)が大きく影響しているように思えます。マリー・アントワネットがルイ16世に嫁いでいた為、オーストリアはフランスに政治的圧力をかけていたのですが、効果がありませんでした。当時ハプスブルグ家は極度に緊張し、音楽へのゆとりを失っていたと思います。 ベートーベンLudwig van Beethoven(1770-1827) ベートーベンは1770年にケルン大司教支配のボンで生まれ、1827年に57才で亡くなりました。子供時代にモーツアルトの再来と言われ、16才の時にそのモーツアルトに弟子入りを許されましたが、母親の死で郷里に戻り、ハイドンに弟子入りしました。 難聴に苦しみ、自殺のための遺書を書きますが、その後に傑作を多数書き残しました。 最後に取り組んだ「交響曲第10番」は、スケッチのみが残されています。そして大先達の圧力に耐えてブラームスが作曲した交響曲1番が、ベートーベンの10番と言われています。かように、後世の多くの作曲家(シェーンベルクやバルトークまで)に大きな影響を与えました。 シューベルトFranz Peter Schubert(1797-1828) シューベルトは1797年にウイーン近郊で生まれ、レストランで食べた魚が原因で、腸チフスにかかり、1828年に31才で亡くなりました。この前年に、尊敬していたベートーベンの葬儀に列席していた時は意気軒昂でした。若くして亡くなったにもかかわらず、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームス、ブルックナー、リヒヤルト・シュトラウス、ドボルザーク、等多くの作曲家に影響を与えたと言われています。 (以下次号) |