ある日、次兄から本を渡された「ギター小辞典」京本 輔矩 (著)国際音楽出版社。もう何度も読み返した。手書き修正があったり、楽器の歴史/作曲者/演奏者/演奏プログラム・・・・いかにも手作り的本でAmazon.co.jpに残念ですが在庫なしです。 著者はどうやって手に入れたのか写真が豊富で、そのいくつかを紹介します。 「ギターの起源」から 古リュート:5、6世紀~アラビア・リュート、 エスパニア・リュート(1弦は単弦ほか複弦4本~20本)16~17世紀が最盛期~衰退の理由は『音楽家たちがより高度の音楽表現を行わんが為に弦を増加させる手段をとった事は自滅行為』『調弦ばかりしていて弾きださないとの不満の声』も、弦だって良くないだろうし理解できる。 ◆ヴィウェラ(1弦は単弦ほか複弦5本、上からG、D、A、F、C、G等、フレット10個)この辺の年代は各国によってさまざまな動きがあって整理できない。出てくる国はイタリア、スペイン、フランス、ドイツ、ギリシャ、アラビアです。陸路のラクダ?と船の時代・・・理解できない。出てくる音楽家はルイス・ミラン、ナルバエス、ムダーラ、・・・この辺の曲は知っています。 ◆ギター(祖国はスペイン、16世紀中頃6弦Eを除く)いつから6弦になったのか?(*)。 18世紀衰退期を迎え、19世紀ギターの黄金期を迎える。 ◆ 現代ギターへの改良にはアンドレス・セゴビアが大きく貢献している。 「ギターの製作家」から -古いギター製作家による銘器は現在では単に歴史的価値を有するのみで、たとえ甘美な音色持っている楽器でも、近代的演奏には適さない- ◆実感として私はどんなに丁寧に扱っていても、そのギターのピークが来てからは劣化の一途をたどるような気がしてならない。 <参考>セゴビアが使用していたのはマヌエル・ラミレス(1912年~37年)、 ヘルマン・ハウザー1世(1937年~60年)、ホセ・ラミレス3世(1960年~87年)、 ラミレス4世(最晩年) (*)6弦になったのはいつ?→弦6→元禄時代?まさか・・・編集者記 |