立川マンドリンクラブ会報 第28号2009.04.05発行
定演曲・・・大地のゆかりの愛唱曲集・・・指揮 伊藤博
 ○ メドレーの1曲目は『遠くへ行きたい』です。
 私事になりますが、敗戦から3年後、旧制中学から新制高校が生まれたのを機に『東京都高校音楽連盟』を組織し、20数校に呼びかけて、合同演奏会を開催した事があります。当時は管弦楽も吹奏楽も演奏できる環境になく、いずれの参加校も合唱かピアノ演奏でした。その中で1人の少年(高校1年生)のピアノソロが満場の喝采を浴びました。その少年が第1曲の作曲者中村八大君でした。60年前の思い出です。

○ 2曲目は遠くへ行くならアメリカへ行こう。アメリカ民謡『峠の我が家』です。
カウボーイソングとして日本でも古くから親しまれている名曲です。高校合同演奏会が開かれたのと同じ1947年にカンサス州の州歌に制定されました。

○ 3曲目は中田喜直作曲『雪の降る町を』です。
高校1年生の中村八大少年がピアノソロを弾いた1947年に、NHKラジオ放送劇『えり子と共に』の主題歌として多くの国民に親しまれました。

○ 最後の4曲目はその18年後の昭和42年に、森山良子さんがフォークソング作法で、自ら作曲し自ら歌い大ヒットした『この広い野原いっぱい』を力いっぱい演奏してこの愛唱曲集を終わります。