立川マンドリンクラブ会報 第27号2009.01.10発行
演奏会とは、XXXのための手段である!指揮 初山高志
 事実上、昭和最後の年となった昭和63年冬、第1部のメインに『海の組曲』を据えた東海大MC第21回定演。最後に第3部メインの『メリアの平原に立ちて』を振り終えて指揮台を降りてから20年・・・早いものです。もう二度と指揮をすることはないと思っていたのですが、どういった縁なのか、あのときと同じ曲をまた振ることになろうとは・・・
 1月中頃にギターを抱えて初めて高松学習館に行ったときに鹿野さんから聞かされた耳を疑うような一言「指揮の経験あるんだって?やってみない?」普通は断りますよ・・・て言うか、確か断ったし(笑) それでも押し切られた形で指揮することになった訳でして、それなら、「もういいや」と言われるまで取り敢えずやってみようかと・・・でも結局、演奏会まで振ることになってしまいました。
 さて、本番ですが、『水上の音楽』の前にいそいそとステージを抜け出して、20年ぶりの下手舞台袖へ静かにダッシュ! ネクタイ締めて、上着を着て、飯島さんの曲紹介の間は屈伸をして、アキレス腱を伸ばして(ん?)・・・致命的なミスをしませんように。そして願わくば、お客様がうまく騙されてくれますようにとお祈り(何?)・・・そして、いざステージへ・・・実は、その後のことはよく覚えていません・・・ステージを照らすライトがとても明るく感じたことと、指揮棒が折れたときのこと以外は・・・
 見難い打点にわかり難いブレス・・・我ながら本当に拙い指揮だと思います。こんな指揮で弾いてくださった皆さんに本当に感謝しています。とてもいい演奏だったと思います・・・ありがとうございました。 『演奏会とは、打ち上げをやるための手段である!』・・・来年も、是非、打ち上げで美味しいお酒を呑むために頑張りましょう!!
 あ・・・そうそう、私個人としましては、指揮者はあくまでも副業で、ギターパートのパート員として末席で人知れずコソコソ弾くのが本業だと思っていますから、ギターパートでの私の席をなくさないで下さい! 来年も定演で弾かせて下さい!!