立川マンドリンクラブ会報 第20号2007.4.15発行
続・立川マンドリン物語ショウチュウロック ホームエイジ
定演ステージ装飾編(2)

23回イギリス編‘04・・ダンサーと同じ趣向で、近衛兵を立てることにしました。インターネットで画像を探し作成しましたが、顔がなかなかできず、黒くしてごまかそうとしましたが、見るに見かねて妻がコンサート前日に描いてくれました。身長3m60cmは上下2分割で車で1回で運べました。赤い上着につけた白いボタンは紙でなく食器洗いスポンジを使用、また肩にかけた銃はそれらしく布でくるみ、立体感にこだわりました。また、背景にはビッグベンを栄一さんが作成。アンコールでは伊藤さん演じるチャップリンの「ジャングリッシュ」で会場がわきました。チャップリンの靴はどこで見つけたんでしょうね。

24回シルクロード編‘05・・仏像を立てるつもりでいろいろ調べましたが、いまいち。結局チラシのらくだを作ることにしました。置いておくより曳いたほうがインパクトがあるだろうということで、キャスターをつけましたが、どうせ動くのなら、首も・・・と。勢い余ってサイズのことを考える余裕がなく、いざ車に積み込もうとしたら胴体が入りません。栄一さんに家まで来てもらいました。当日は大井さんが持参された網キャップをかぶせ人気がでました。アンコールの「アラビアのロレンス伊藤」の衣装と「ジャングリッシュ」もよかった。

25回イタリア編 ‘06・・ゴンドラはチラシにあったのですんなりと決まりました。サイズは諸説ありましたが人を乗せることにして作り始めました。初めての立体品なので、形を考えるのが一苦労。発泡プラスチックの塊を削ってミニチュアを作り拡大していくことにしました。立体だとどうしても曲面切断が必要なのでジグソーを購入。切断中に家の床に傷をつけてしまい、きつく叱られて補修剤を買うというおまけもありましたが、長さ3m50cmの本物らしいのができました。昨年のことを反省し、3分割にして前日に運ぼうとしましたが、反省が足りず、またも車に入らなくて栄一さんにお世話になりました。当日は司会者飯島さんから積極的に「乗り込みますよ」と申し出ていただきありがたかったです。オードリーヘップバーンのお面は前日に急遽作りました。

小道具から一挙に大道具のダンサー・近衛兵・らくだ・ゴンドラと演奏会の思い出ができて良かったと思っています。構想を決め、作るまでの2ヶ月くらい、まずルミネの世界堂で大判のボール紙を購入することから始め、何度もホームセンターや100円ショップを見てまわりながらの作業ですが、完成後に使うのはほんのわずか。それでもインパクトとしては大きくて十数年は印象に残るんではないかと思うと楽しい作業です。ここ3年は定演前の4日間を「リフレッシュ休暇」として専念しています。

投影用の型を作っていただいた栄一さん、衣装準備の能力がすばらしい田口さん、企画案をいっぱい出してくれる面々、立川MCの誇りですね。今この部屋にはバラの花を咥えた「フラメンコダンサー」頭部、「近衛兵」の頭部、「らくだ」の首から上、ゴンドラの白い魚の骨、「オードリーヘップバーンのお面」が飾ってあって、初めて見ると一種異様な雰囲気がすると思います。

さて来年はどうするか。これからの折々の反省会でみんなの意見を聞きながら考えることにします。そして再来年・・・・といつまで続くんでしょう?