立川マンドリンクラブ会報 第15号2006.1.15発行
ピースボート地球一周、二回目の船旅(H17.5.21〜8.30)大井和子
前回(H14.12.10〜15.3.14)は南回りでしたが、今回は北回り、スエズ・パナマの二大運河とノルウェー・アラスカ、 二つのフィヨルドに魅かれての乗船でした。
102日間18カ国19の港へ寄港しました。何処もここも興味深く、印象に残る訪問地ばかりで、出発前の予想・期待を大きく上回るものでした。
寄港地順にご案内したいところですが、先日の定演で大好評のらくだ君が、ちょこんとかぶった赤い頭飾りを、私も被って(帽子の下にチラリ)らくだの背に乗り、おっかなびっくり“はいパチリ”カイロでのスナップショットを見てください。

6月6日にコロンボを出てからソマリア半島通過までの4〜5日のインド洋・アラビア海は大荒れ。「デッキには出ない、階段は手すりを、ヒールは履かない」など船内放送がありました。船に弱い夫はダウン、私は社交ダンスにサルサ、ハーモニカ等のグループ活動、国際政治学者・NGO活動家・マスコミ関係者の講演、英語・スペイン語の初級講座受講等々、船内狭しと駆けずり回って過ごしていました。(下船まで同じパターン)
6月12日に紅海に入りました。地図で見れば狭い海、でも見えるのは海ばかり、ときおりコンテナ船に行きあうのみでした。名前に惑わされてか、海の色が赤いような紫のような・・。でも気のせいと打ち消していました。
紅海に入って3日目、ついに電子辞書を引いてみました。「一種の藻類のために海水の色が紅を呈することから名づけられた」と。英語でも”Red Sea”でした。今はそんな藻類絶滅・・だからあなたの気のせ!・・なんていわれましたが。紅海に来たおかげで名前の由来を知りました。二度と通ることはないと思われる紅海、感慨深いものでした。
ちなみに七つの海とは・・中世の帆船航海時代、アラビア人がその支配する全海洋を指した語、すなわち南シナ海・ベンガル湾・アラビア海・ペルシャ湾・紅海・地中海・大西洋の七海洋だそうです。現在は太平洋・大西洋を南北に分け、それにインド洋・北極海・南極海を加えた七海洋を指すそうです。電子辞書一つ携帯すれば、これまた退屈知らずですね。