立川マンドリンクラブ会報 第14号2005.10.29発行
マルコ・ポー口で一す
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1271年に、ヴェネチアの商人、マフェオ・ポーロと兄ニコロがその息子マルコ少年も同伴して25年の長い旅へと出発しました。

まさにシルクロードを通り、サマルカンド、カシュガル、ホータン、敦煌を経て、華北に到達しました。
モンゴル帝国のフビライ・ハーンはマルコの賢げな様子に目を留め、特使として登用し、フビライ使節として各地に派遣しました。17年間大ハーンに仕え特使としての任務に従事しました。

「東方見聞録」(原題:世界の叙述)は
“マルコ氏が実際に見たものについてはその旨を、また、人から聞いたものには伝聞と、きちんと断り書きをつけている。よって、本書に記してあること全てが真実であり、露ほどの嘘いつわりもない。”と言われています。(ミシェル・モラー)

この書物の内容はほとんどが市場調査に関するものでした。中国に関する記述に全くと言っていいほど誤りが無いそうです。誇張や信じ難いような作り話、明らかな誤りまで載せているのはマルコ自身がそれを信じていたためと言います。「黄金の国ジパング」の話は誰から聞かされたのでしょうね。
広東に残るマルコ・ポー口の像
編集後記本号は高津さんに無理を言って書いて頂いたありがたいお言葉と、おつまみに「マルコ・ポーロ」の話を載せました。
「シルクロード」については特集に決まってから、鹿野さんの本(創元社刊)を初めに、江戸東京博物館と新宿のクラブツーリズム鰍フ展覧会を見、国分寺市主催の講演会を聞き、NHKのTVも全部見ています。NHKは中国しか取り上げていませんが、シルクロードの全体像と、簡単でも良いからトルコまでのなじみの無い国々も紹介して欲しかったと思います。でも、シルクロードの楽しみももうすぐ終わるのがさびしいですね
チベットのラサを通る南北路があったようですが、標高4000m以上の区間が960kmに及ぶラサまでの青海チベット鉄道が開通し、07年7月には北京・上海などから航空機技術を応用した列車が走るそうです。 シルクロードへの旅も楽になりますが行ってみませんか?町野俊明