立川マンドリンクラブ会報 第14号2005.10.29発行
演奏会を楽しむ方法高津良幸
「演奏会を楽しむ方法」って言われてもねえ・・・・。人それぞれ違うと思うし、みなさんに響く事は書けないかもしれませんが、他ならぬ鹿野さんの依頼なので、まあ自分がどう楽しんでいるか、ふり返りながら思ったことを書いてみようと思います。

やはり練習が大切。これは主に合奏以外の個人練習ということです。自分自身おさらいをしないで演奏会に臨んだ経験が何度もあります。やっぱりある程度、場数をふんでいるつもりでも、精神的に余裕がなく、譜面にかじりつきで、楽しむというより、「終わって良かった」という感じになります。
とは言っても、なかなか時間が取れないのが現状ですよね。そこでとっておきの秘策をお授けしましょう。

・合奏中に練習しちゃう
悪戦苦闘のピチカ〜ト奏法。あれをちょっと応用すると、合奏中の暇なときに殆ど音を立てずに練習できます。
もう少し腕を伸ぱして絃全体をしっかり抑えてチャレンジして下さい。

人間せっぱ詰まらないと、なかなかできないものですよね。上の方法は半分冗談ですが、練習に来ても指揮者がいなかったり、結構隙間の時間があると思うのです。そんなときはもっと「おさらいの時閻」にあてましょう。弾けないから恥ずかしいというときにも上の方法が使えます。また、シリコンクロスを絃にねじ込んで消音すると周りに迷惑かけずに練習できてしまうことは、ご存知ですか?

もう一点は「余裕を見せて」演奏するということだと思います。周りの音を聞いて楽しみましょう。時々は顔を上げて、他のメンバーが真剣に演奏している表情をながめるもおつなものです。(指揮者から見ると、皆さんの真剣な表情は素敵ですよ)自分なりに体でリズムをとって、楽しみながら独自の世界をつくる。さらにとなりや前の人の動きにコラボすると、一体感が出てさらに良くなります。「とんでもないそんな余裕なんか無い」という方は、譜面をコピー一し直して、大切な所にまた色をつけて印をつけたり、譜面をもう一度じっくり見直してください。また田中さんがつくってくれたCDを何度も聞くのもイメージができておすすめです。何よりも、できなければ「できるふり」をして下さい。意識しないと周りの音を聞くことはできないし、顔を上げることもできません。音を間違えても「自分じゃない」という表情をすることもお忘れなく。

まあ、今回の演奏会で間に合わなければ次回にできるように。そんなふうに焦らずに前進していきましょう。